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self-defence [Kids]

維人と美結の学校は、ドイツ系のインターナショナルスクールなので、自然クラスの中にドイツ人のクラスメートが多い。維人のクラスも美結のクラスもドイツ人の男の子たちが多く、彼らは徒党を組んでギャングと化すことが多かった。クラスメート全員をひっかく子、押し倒す子、相手の顔から血が出るほどひっかく子、相手をかむ子、などなど。自分の子供たちが被害者になることもそれなりにあり、被害程度はまちまちだったけど、トルコ人の友達はある日息子が顔と手から血を流して帰ってきてびっくり仰天したらしい。4歳、5歳の男の子(加害者には女の子も含む)たちだから、まぁワンパクなのは仕方ないわよね、と誰しもが理解を示す一方で、自分の子供が傷を作って帰ってきて嬉しい親はどこにもいない。だから、じゃぁそれをどう防ぐべきか、ということについては母たちの間でもしばしdiscussionが行われてきた。

ある時、夫の不在中に我が家でおでんパーティを開き、母たち(&その子供たち)を招いていた時のこと。皆でおでんをつつきながら、ゆず酒を飲みながら、その話になると、「NO! Stop it!を繰り返すしかない」という母、「先生に報告をして先生に介入してもらうべき」という母、「口で説明して分からない子供には、倍返しするように子供に教えている」という母、「加害者は次のplaydateに参加できないというルールを作るべき」という母などいろいろ。「最後は仕返ししかないわよ」という気持ちも分からなくはないけれど、「それは日本の文化ではない」と説明すると、「でもやられっぱなしでは被害は拡大する一方だ」と言われる。世界の縮図を見ているようでオモシロイなー、でも子供に積極的に教えるにはどれもいまいちだなぁと思っていた。

その後、維人と美結に聞いてみることにした。お友達が乱暴してきたら、どうしたらいいか。美結はNo! Stop it!を繰り返して、やめてくれなければ先生のところに行く、という(きっと学校でもそうしているのだろう)。まぁそうだよねー、でも先生が介入する前に大体被害が発生するのよねー。維人は?と聞くと、「お友達大勢でその子にそういうことをするのやめろって言えばいいんだよ」という。へぇ、どういうこと?と聞いてみると、維人が乱暴な男の子にいやなことをされていたら、他のお友達がその子にやめろよ、と言ってくれた、という。だから、他の子が嫌なことをされていたらお友達と助けに行くことにしている、という。スゴイ!それぞ私の求めていた答えだ!

世界が、維人たちが導き出した答えのような優しさと芯の強さを持っていたら、いろいろなことが変わりうるのに、と思う。問題解決がretaliationというのは、やっぱり少し悲しすぎる。頑張れ、子供たちよ!

写真は、クラスの中の維人、と、男の子ばかり5人がうちで遊んだ時の様子(それぞれの武器を持って戦っていた!)。美結はお兄ちゃんの友達相手に石臼と化している。。。あぁ。妹の特権だけど、かなり重くなってきているから、あと少ししたら本気で怒られそうだよ。

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ムンバイでの暮らし:電車 [Life]

マイクロファイナンスの仕事の手伝いを始めてから、車ではなく電車で移動することにしている。ひとつには、子供たちの迎えに車は必要で、私が車を使ってしまったらメイドさんはタクシーでお迎えに行かなければならなく、エアコンのつかないタクシーでは何かと子供たちが不自由をするから。もう一つは、社会的弱者と呼ばれる人たちと仕事をしようというのに、運転手つきの車で移動するのはおかしいでしょう、と思うから。

我が家はwestern lineと呼ばれる路線上の駅から歩いて5分くらいのところにある。私のお仕事先も同じwestern line上にあるので、乗り換えなしで45分揺られていけばいい。「電車は最高に混んでいるからともみには無理!」という友達たちの助言をよそに、結構快適な旅をしていた。

でも、このところNGO訪問が続いていて、かなりいろんな(といっても4路線くらいしかないんだけど)電車を駆使して目的地に辿り着かなければならないことが増えた。すぐとなりを走っているcentral lineというのは、「これ、貨物?」と疑いたくなるような旧型車両ばっかり。座席も手すりもすべて直角の鋼鉄。手すりは直線でしか揺れない。そして、恐るべし、は、それぞれのラインの乗り換え駅。階段の幅よりも乗り降りする乗客のほうが圧倒的に多いから、押し合い圧し合いで、多くの場合団子のように転がり落ちる、または喧嘩になる。ラッシュ時の大手町なんて比じゃない(第一あんなに秩序立っていない)。昨日、そこに混ぜ込まれてしまって(押し合い圧し合いの中に)、ほんと、死ぬかと思った。。。

というわけで、ムンバイの鉄道は、ラインに寄りますが、決死の覚悟と冷静な判断(待つ、という)が必要な瞬間がたくさんあります。以下は、いくつかのその風景。(上)western lineの二等車女性車両の様子。(中)乗り換え駅の通路。(下)駅前の様子。どこもかしこも人だらけ。

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4歳になりました [Kids]

バレンタインの今日、美結は4歳になりました。小さくて、おっぱい飲むとき以外はずーっと寝ていた娘が、気付けば女の子らしい4歳となり、プールで嬉々として泳ぐ姿を見て、母はじーんと来た。ありきたりな言い方しかできないけど、子供が成長するのは本当に早く、この分だとすぐに大学生になってしまいそう。そして、私たちはそうやって歳をとっていくわけで、そういうのってとっても幸せなことだなぁと思う。

美結のお誕生日を迎えるにあたって、最大の懸案事項だったお誕生日会。イベント会社の力を借りて、先週土曜日に無事学校で終えた。クラスメートとその兄妹たちを招待し、ゲームありの、トランポリンありの、jumping castleありの、和食ありの(細巻きと鶏の照り焼きと高野豆腐と出汁巻き卵を作りました)、ケーキカットありの、と盛りだくさんで、美結本人はとても満足そうだった。それが一番大事なこと。「来ていただいた方に日本らしい温かいおもてなし」が基本コンセプトだったけど、美結自身の記憶に「楽しかった」「嬉しかった」という気持ちが残ってくれることが一番嬉しい。最近思うのだけど、そういう自分の中に蓄積されたpositiveな気持ち(時にはnegativeな気持ち)が、その子供の人格を形成している。安定した、感情の豊かな子供に育つためには、たくさんのpositiveな気持ちが自分の中にたくさんあることが重要だなぁと思う。

話は脱線しましたが、当日はクラスメートのママ(ゴージャスな家に住む彼女)が差し入れてくれたバービーケーキが会場にやってきて、2つの超カラフルなケーキたちを前に、皆にお祝いの歌を歌ってもらったのでした。

気が強いのにとっても繊細な美結。数日前は、疲れもあったのか、「美結はママのおなかの中とストローラーの上にずっといたかった!4歳になんてなりたくなかったーー!」と号泣されびっくり。20歳になるころに「大人にはなりたくない」とあがいた自分と重なる一方で、4歳でそんな気持ちになる&それを表現できる彼女にびっくり。最近は英語も話すようになり、多分に理解は間違っているものの、お友達ともコミュニケーションが成り立つようになりました。

今のままで、まっすぐな、心のきれいな娘でいてほしい。お誕生日おめでとう、美結。

写真は上から、一番に来てくれたイギリス人のお友達と。カラフルなケーキをカットする美結。維人のサッカークラブにtoddlers classができたので、サッカーを始めた美結。

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習い事:ボリウッドダンス [Kids]

インドといえば、ボリウッドダンスでしょう、と思っているのは私だけでしょうか?マレーシアに住んでいたころから、インドのボリウッドダンスってばすごく楽しそうだなーと思っていた私。こちらに住むようになって子供たちにテレビで見せたところ、好反応だったので、週2回のダンスクラスに入れちゃいました。インド人お友達の母たちは、「あの踊りと歌詞は、小さな子どもにはちょっと過剰だ」という反応が多い気がするけど、ま、うちの子たちは歌詞はヒンディで分からないし。セクシーな踊りをさせたいのではなく、ただただ、踊りってこんなに楽しいものなんだということを、空気と音楽で感じてほしい、という母の願い。私は、踊れなくて、踊るのが恥ずかしくて、とても苦労したから。

最初は6人いた子供たちも、気付けばわが子二人だけになっており(なぜ?インド人の習い事ってばそんなもんなのか?)、時々双子ちゃんの女の子が来るのだけれど、お友達が来なくなってしまった美結は大ショック(そもそも先生が3人もいるから、大勢の注目の的が大嫌いな美結には難しい環境)。なぜ私だけ行かなければならないのか?と母に問いただし(維人もいるんだけど。。。)、クラス開始直前は珍しく毎回大泣き。1時間クラスの前半は振付の練習が主らしくて、そもそもいろいろなことの「練習」が嫌いな美結には辛い時間。後半、音楽がかかり始めると、彼女のエンジンもかかりはじめ、ノリノリで踊り始めるらしい(母は教室には入れてもらえないので、あくまで先生談)。最後5分の練習は見学させてもらえるのでドアの隙間からのぞくと、次のレッスンを受けに来ている少し大きな子供たちに交じって(そういう子たちが自由に違うクラスで踊っているのも、またインドらしい)、大張りきりで踊る美結と維人。そのあまりの真剣さとかわいさに、私は笑みがこぼれる。

人生、たくさん辛いことがある。でも、明るい音楽と音楽に合わせて体を動かす楽しさを知っていることが、いつの日か役立つ時が来ると思う。彼らの真剣な可愛い踊りを見ていると、私はたくさんの勇気と元気をもらう。ちなみに、今踊っているのはこちらの曲(tu mera hero = あなたは私のヒーロー)。

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やってみましょう [Life]

12月に入ってからお友達に紹介してもらった、とあるマイクロファイナンスの会社。バングラディッシュのムハマッド・ユヌス氏がノーベル平和賞をとったので、ご存知の方も多いかもしれないけれど、公的資金で貧困問題を解決するには、財政的にも問題の本質的にも限界に達してきている昨今、小口の現金を貧困層に貸し、彼らの経済活動を活性化しながら、そのコミュニティが抱えている経済的、社会的問題を解決しましょう、というのがマイクロファイナンス。私はfinanceの知識は全くないのだけれど、前職で携わっていたスリランカの一事業がマイクロファイナンスだったことをきっかけに、付け焼刃的に勉強し、なんとか事業は成功に終わった。そんな話をインド人のお友達にしていたら、ボランティアから始めてやってみたら?と紹介してくれたのが、その会社だった。

もともと、これまでの経験をベースに、ムンバイでスラム問題とかに関与できたらいいなぁと考えていたので、そんなご縁が舞い込んできて、それこそ私自身が舞い上がっていた。その紹介してもらった会社にしばし通い、スラムに通って、おもしろい!と思いつつ、でもその一方で、一緒に仕事をするインド人となかなかすんなりいかなくて、現場では言葉も通じなくて(やはり対象コミュニティで英語が通じることはほとんどない)、通訳も付けてもらえなくて、でも事業形成にどっぷり期待されていて、文献調べろとかデータ収集しろとか。。。こんなの私がやりたかったことじゃない!と自分の中がすっきりせず、加えて体調が悪かったこともあり、悶々とした日々を昨日まで過ごしてきた。

この間も、スタッフと喧嘩したしなぁ。紹介してくれたお友達もこの会社の投資から手を引くとか言ってるしなぁ。今日の話し合いの結果でうまくまわらなかったら、もうやめてこよう!と思って今朝早くに家を出たのだけど、電車の中で夫の書いているレポートを読んでいたら、なんかつべこべ言わずに頑張らないといけないなぁとしみじみ思ってしまった。

スラム問題に関わるのに、運転手つきの車で乗り付けるわけにはいかないので、毎朝電車に乗って45分揺られていくのだけれど、線路の両脇に広がる光景はひどい。家もひどいし、家のない人たちの置かれている状況もひどいし、臭いもひどい。手をつけられる問題はたくさんあるはずなのに、いろいろな理由で手をつけない、つけられない。私の、「こんなのやりたかったことじゃない」というのも、大きなわがままにすぎなくて、ひどいものづくしの両側を見ながら夫の心のこもった報告書を読んでいたら、とにかくぐずぐず言わずにやるしかない!という気になったのだった。そんな気持ちでミーティングに臨んだからか、言いたいことをはっきり言い、相手の主張を聞いた上で、来週からまたふたりで頑張ることにした。とりあえず来週はゴミ拾いの人たちのコミュニティへ。スラムより、明らかに大変なところである。

さぁ。この決意はどれくらい続くかな。とりあえず、明日からお友達家族とジャイプールへ行ってピンクのお城を堪能してきます☆
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時間や空気の歪み [Life]

先週は病気続きの一週間だった。月曜日は元気よくヒンドゥ教のお寺巡りなんてしてたんだけど、火曜日から咳が出始め、水曜日には声が出なくなってベッドから起き上がれなくなり、木曜日午後になってようやく回復して金曜日学校の隣のクラブでいろんな人と午後の楽しい時間を過ごしていたら、土曜日になって胃痛と腹痛でノックダウン。土曜の午後から下痢(お食事中の方、失礼!)がひどくなって日曜日は一日寝込んだ。出張で激疲れして土曜日の夜中に帰ってきた夫は、本当は一日寝ていたかっただろうに、昨日一日私の看病と子供たちの面倒を見てくれたのでした。

ムンバイにいると、時間が歪むような気がする。たとえば。ものすごい渋滞で、車が動く気配は全くなく、どう考えてもお迎えの時間に遅刻してるはずなのに、なんでだか時間ぴったりに学校に到着できたりする。かといってすっごい余裕を持って家を出たはずなのに、大して渋滞もしていなかったのに、お友達との待ち合わせに全く間に合わなかったり。秒針の進みがその時々によって違うんじゃないか?(そしてインドではなんかそれもありえてしまいそう)とわが目を一瞬疑うほど。意味不明。

ちなみに、ある場所の空気が歪むということもある気がする。たとえば、一番最初のドライバーが事故を起こした日も、うちの裏の通りで既に空気が歪んでいて(村上春樹の世界みたい!)、それを歪めたままにしたから家で壁に激突したのだと思う。先週の水曜日、寝込んでいたらドライバーさんから「タイヤがパンクしてる!」という電話があって、直して、また寝込んでいたら、夕方「事故を起こしました」と電話があった。事故といっても、バイクに当て逃げされて車が傷つき凹んだだけ?なんだけど、私の体調不良が空気のゆがみを生じさせたのか、あの日も何かが明らかにおかしかった。

先週の一連の体調不良も、ヒンドゥ寺院巡りが引き起こしたのか、単に星の巡り合わせが悪かったのかわからないけど、きっと何かに端を発して、私の中と周りのバランスが崩れたのだと思う。だって、特段何かの原因があったようには思えないもの。

空気が歪むと、ろくな事が起きない。だからちゃんと元気に、気を張って、笑顔で楽しく毎日を過ごすことで、自分と家族の周りの空気に歪みが生じないようにすることが大事だなーと思う。こうやって書いてみると、なんかインドのカルトみたいだけど(笑)、きっと日本でも同じようなことが起きているんだと思う。

写真は、今年のお正月の様子。おせちは、栗きんとんと黒豆となますだけ作り、お雑煮と一緒にいただきました。

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ゴージャスな生活と不安 [Life]

昨日、美結のクラスのインド人の男の子の家にお昼ご飯を食べに。その子は前々から美結が名前を口にし、「xxxってね、本当にいい人なんだよ~」と言っていた子。毎日ラルフローレンの服を着て学校に来て、お父さんは不動産業を営んでいるという。お母さんが子供の送迎をすることは全くないからあまりお見かけしなかったけど、どこかでお会いしたときに、若いきれいなお母さんだなぁという印象を持った。そのお母さんから突然電話があって、お昼ご飯を食べに。

子供のご飯にもベルサーチ(一緒に行った韓国人のお友達曰く。私はそんなの見たこともないぞ!)の食器でピザとパスタが出てきて、りんごジュースの入ったグラスは、高そうなウイスキーグラス。もう、美結が何か割ったらどうしようかとヒヤヒヤもの(汗)。「美結、ママが食べさせてあげるから、食器、絶対触らないでね!!!」と言い、全部食べさせる始末。。。私たちにも昼からワインがふるまわれ、そのグラスってば、これ美術品?というフラジャイルさ。ひょえーー。

なんでもロンドンとドバイとムンバイにそれぞれ家があるそうで、来年はドバイに引っ越しをする、とか。ご両親ともにインド人だけど、旦那さんはイギリス国籍を有している(そんな人がたくさんこのムンバイにはいるのだ)とかで、ビジネスのベースはロンドンだそうだ。ムンバイのお家もそれはそれはゴージャスで(この言葉がとても似合う家だと思う)、何人の使用人が働いているのか。我が家とは全く桁が違う。おもちゃのたくさんある彼の部屋へ行ったら、「これはおもちゃ部屋」。ということで、彼の寝室はまた別の部屋にあるのでした。美結はえらく彼と彼の家が気に入ったらしく、「ママ、先に帰っていいよ。美結、xxxと遊んでるからー♪」といって、お友達の中でも最後まで居座り、彼のママに気に入られて腕時計までもらって帰ってきたのでした。

そんなおうちのママは、さぞかしいろいろなことを楽しく過ごしているのだろうと思いきや、ムンバイは寂しい、つまらない、という。旦那さんの出張が多くて、友達もいない、子供の面倒は私は見られない、だからドバイに引っ越したいという。確かに、彼女の言動を見ていると、自信がないのだなぁ、不安なんだなぁと思うことがたくさんあった。とてもチャーミングで、とてもお金持ちで、とても優しいのだからもっと自信を持っていろんな人と付き合ってみたら世界が広がるかもしれないのに、と私は思うのだけど、でもそうやって土足で踏み込んではいけない。だって人はそれぞれいろいろなものを抱えているのだから。

でも、昨日美結が来てくれて相当嬉しかったらしく、今日もお昼に呼ばれた(笑)。今日はうちでいろいろな子供たちの面倒をみることになっていたのだけど、それをcombineして、彼女の家にたくさんの子供たちを連れていくことにしたら、とてもチャーミングな笑顔を見せてくれた。そういうのって、いいなーと思う。

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アユールヴェーダ [Culture]

先週、アユールヴェーダ料理教室に行ってみました。人間の体と気質を定める3つの要素があって、それぞれをvata(air)、pitta(fire)、kapha(water)と言うそうです。お母さんのおなかの中に生命として宿っているときに、そのconstitution(気質、体格、体質)は決まり、生涯変わらない。その要素間のバランスを崩さないようにすることで、健康的な体と心を保ちましょう、というのがアユールヴェーダ。5000年もの歴史があり、ヴェジタリアンやヨーガと密接に関わっている。それぞれの3つの要素はどういう環境、状況下におかれるとバランスを崩しやすくなり、崩すとどんな症状が出るか、何の食べ物がバランスを崩しやすくするか、などなど、そんなことを3日間かけてお勉強。そしてバランスを崩さないために、体質別にどんなものを食べるか、何の食材と何のスパイス、ハーブを組み合わせるか、組み合わせてはいけないものは何か、などなどを、実技を含めて教えてもらう。ふむふむ。

で、私の体質って何なのか教えてちょうだいー、と思っていたのだけど、それは「先生」が診断するので、ここでは無理、とのこと。最終日にその「先生」のアポをとりつけ、土曜日に美結とふたりで行ってみた。2日間授業を聞いていたら、漠然と私はvata(小さめの体、小さめの眼、たえず動き回っていてとどまることを知らない、などなど)かなーと思っていたのだけど、行ってみたら違った。とある人のおうちで診断を受けたのだけど、彼女の家にいた「先生」は想像していた人とはまったく違って、若い、スーツを着た、「フツウ」のお兄さんだった。目をつぶって脈を診てもらった結果の診断では、私は「pitta(火:情熱的で鋭く、変化を好み、喜びやすく怒りやすい)」とのこと。ええええ?私、pitta????おかしいなぁ。で、先生曰く、pittaはバランスを崩すといらいらしやすく、心も体もいったりきたりと変動、動揺しやすいらしい。「今は、体は安定していますが、思考がいきつもどりつしています。また、食べ物を間違えると毒素がたまりやすく、今、まさに毒素が蓄積されています。正しい食べ物を正しく食べましょう」と言われた。

ちなみに、美結はpittaとkaphaが同量で同居している、とのこと。少しでもどちらかが乱れるとダメで、pittaが増えすぎるとおなかを壊し、kaphaが増えすぎるとアレルギー(とくに皮膚と気管支のまわり)を起こす、という。へぇ、おもしろい。よく美結が皮膚が弱いことやゼロゼロしやすいって知ってるなぁ、と思って、ふんふんと聞く。8歳まではアレルギーは消えないでしょう、とにかくこの子はpittaとkaphaのバランスを絶えずとり続けることが重要です、と言われた。

アユールヴェーダ料理は、完全な菜食主義で、多種多様のスパイスを使う。だからわが子たちが食べる料理だとは思えないけど、土地のwisdomを生活の中に活かす努力をすることは、やってみる価値があることだと思う(だからといって、私が禁酒をしたり毎朝5時に起きて45分の運動をするようになるとは思えないけど)。

写真は今日訪問したシヴァ神のお寺。中の様子はカメラ禁止だったので全く撮れなかったけど、外の穏やかさとは異次元の、牛乳とオレンジの粉と花とココナッツまみれのシヴァの化身(石)に全身をなすりつけ、額にその残飯(?)をぬり、シヴァ神に祈り、叫ぶ熱狂的な人々がたくさんいた。祈るスタイルも場所も人それぞれで、ひとりとして定められた型にはまっている人はおらず、そこにインド人の「自由」を見るとともに日本との大きな違いを再認識した。

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生きるということ [Life]

思春期を筆頭に、人はなぜ自分がこの世に生まれてきたのか、という問いに一度はぶつかる。私は楽観的というかつきつめてその問いに向き合ったことはなかったけれど、大学に入る直前にそんなようなものを感じたことがあった。

世の中には、苦しんで苦しんで蔑ずまれて、日の目を見ずに死んでいく人がたくさんいる。そんなことを感じることもなく死んでいく子供たちがたくさんいる。うちの前の大通りには、そこここにストリートコミュニティがあり、車の中からふとみるとぼろきれの中に本当に小さな赤ちゃんがいたりして、ドキリとする。きっと路上で生まれたのだろう。大半の子供たちは下半身裸で(きっとおもらしをしたときに便利だからだと思う)、それゆえか足やおしりから血を流している子供たちを見ると、同じ子供を持つ母として心がズキンと痛む。

うちの裏には、これまた長いストリートコミュニティがあって、その一角は売春宿になっている。朝から晩まで、どう考えてもこの場所に不釣り合いな濃い化粧をした、まだ年のいかない女の子やおばさんたちが両腕を組んで眉間にしわを寄せて立っている。その周りには子供たちが走り回っていて、きっとそのうちの何人かはこの恐ろしいまでに薄汚れたこの場所で、偶発的に生まれてきた子供たちなのだろうと思う。

ムンバイにいると、人はなぜ生まれてきたのか、という問いは愚問だと気づく。その問いに答えは何もない。売春宿で生まれた子供であろうと、ゆうに100kgはありそうな玉ねぎ袋を毎日頭上に乗せて働くだけの人であろうと、毎日毎日エレベータを上下に運転するだけの人であろうと、この国では、精一杯毎日を一生懸命生きている。お金がなくて食べるものにも困っている路上生活者だって、一生懸命止まっている車を一台一台叩いてお金をもらおうと必死である。とにかく自分と自分が愛する人たちを食べさせていかなければならない、という必死の思いで。そこに、私は人間の根源を見る。

私たちは、人間を超えた存在の意思によって(またはそれすら存在しないのかもしれないけど。でもムンバイの人はそこは神を感じていると思う)、それぞれのタイミングでこの世に生まれてきた。私たちの人生は、生まれ落ちた国であり、肌の色であり、両親であり、またそのタイミングであり、私たちが自分で決められたことはひとつもなく、その存在によってどこかで既に定められている。だから、私たちにできることは、自分がなぜ生まれてきたのかという問いを自分に問い続けることではなく、与えられた生を一生懸命生きることである。原始的な欲求が満たされた社会では、人間の思考がおかしな方向に向くからか、私たちの生の本質を見誤りがちだ。でも、定められた、一度きりしかない人生を、それが一体どんなものであったとしても、一生懸命生きる。それが私たちに与えられた宿題なのだと思う。

どんな子供でも、どんな親でも、生きていてほしい。ただただ、生きていてくれさえすればいい。幸せは、「そこ」にある。ムンバイの、ストリートで、スラムで暮らす子供たちや親子を見ていると、そんなことを思う。

写真は、年末デリーへ旅行に行った時のもの。デリーの歴史的建造物はあまりに素晴らしくて、すごい迫力で、一瞬我を忘れた。私、石像とか遺跡とかあんまり興味なかったんだけどな。

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運転手さんの生活 [Life]

今日は、うちの運転手さんについて書いてみようと思う。

うちの運転手さんは26歳の男性で、昔書いたけど、アジア一大きいスラムといわれているDharaviに住んでいる。結婚してまだ4カ月の新婚ほやほやで、インドの一番南にあるカニャクマリというところの出身である。出身といってもご両親がそこの村からDharaviに出てきたので、彼自身はムンバイで生まれ、育ったらしい。3人兄弟の真ん中で、お父さんは旅行会社の運転手。お母さんは主婦。家族全員キリスト教徒で、お父さんは非常に厳しい人だったので、かけごとは一切しないし、「人として」ちゃんとした人になることを、厳しく刷り込まれていると、私は思う。

奥さんも同じ村の人らしく、ムンバイでは珍しい恋愛結婚である。いくら大都会のムンバイといっても、結婚は両家が、出自を踏まえて探してきて、調整後に決めるもの(結納金は女性の家族が男性に払うもので、法律で禁じられてはいるもののまだまだ一般的に莫大な結納金を要求する男性家族が多い)、という風潮が強く、恋愛結婚をした結果、女性側のご両親がその結婚に反対して絶縁関係になってしまうということはよくあること。うちの運転手さんのケースもそれによく似ていて、縁は切れていないようだけど、奥さんのご両親は彼とは口をきいてくれない、と嘆いていた。奥さんはまだ21歳で、結婚を機にカニャクマリから出てきたばっかりなので、ムンバイで使われているヒンディ語やマラティ語は分からず、お友達も全くいないらしい。でも、彼は奥さんの事が大好きで大好きで仕方がない、といった様子で、料理もできない彼女に代ってご飯を作り、お昼ごはんも食べず(お金を節約するため)、一生懸命彼女のために早く帰る(夕方仕事がない日は早く帰すようにしている)。この間なんて携帯電話を奥さんが誤って水の中に落としてしまったらしく、まったく携帯電話が通じない日があったのだけど&彼はとても困っていたのだけど、その様子を私とメイドさんに話してくれた彼は、「全くうちの妻はかわいいから。。。」といった調子で話していて、メイドさんと私は呆れた(笑)。

そんな彼が、クリスマスの夜に夫に電話をかけてきて、奥さんのお兄さんが事故にあったから今から現場に駆け付ける、とあわてていた。翌日も連絡しても連絡しても電話はつながらず、まぁその日は大した用事がなかったので私のほうもあまり気をもむこともなかったのだけれど、一体どうなってしまったんだろう、と思ったら夕方になってようやく彼から電話がかかってきた。「怒ってないから、明日ちゃんと来てね」というと、分かったという。分かったといっても来ないのがインド人。だから来ないことを半分頭の中で想定し、翌日(っていうか昨日ね)9時を待っていると、8時55分に電話がかかってきて到着したという。車に乗って話をいろいろ聞いてみると、クリスマスなので、お兄さんはカニャクマリから友達の車に乗ってムンバイまで出てこようとしたらしい。でもその途中でみんな酔っぱらってしまって、飲酒運転を友達がした挙句、大型トラックと正面衝突をし、無傷だったドライバーをよそに、お兄さんは手足を骨折し、おなかを強打し、病院に連れて行かれてしまった。でも、あまりに遠い病院だったので、Dharaviのそばにある病院に移送したのだけど、救急車代が4,500ルピーもしたので大変で、お兄さんのポケットを見たら500ルピーしか入っていなかった、ということらしい。彼にはクリスマスボーナスで1,000ルピーを渡してあったのと、クリスマス当日も働いてもらったので、チップで200ルピーを渡したのだけど、その夜の彼の全財産はそれらをあわせて1,500ルピーしかなかったそうで、4,500ルピーの救急車代が払えなかった、ということだった(で、どうしたのかはわからなかったけど、とにかく移送できたそうな)。

10,000ルピーのお給料をもらっている彼が、奥さんの面倒も見て(ちなみにそこから家賃として3,500ルピー払っているらしい)、奥さんのお兄さんの事故の面倒も見て、挙句の果てに昨日カニャクマリからご両親や親族が6人も出てきたので、その面倒もみなきゃいけなくて、って聞いたら、なんかもう、気持ちがずっしりした。奥さんのご両親が出てくるのに、一銭もないといけないのでは、と思って、昨日のお給料の一部を先に払ってあげようか、と持ち出したけど、彼は断った(断ってる場合じゃないだろ、とも思ったのだけど)。そういうところ、彼はいい人だなぁと思う。

ムンバイは、きっとそういう風にして回っている。稼いでも稼いでも、自分の生活だけではなく、親や義理の親や親せきや兄弟や、下手したらやくざ(スラムや路上生活は、往々にしてやくざが取り仕切っている)にだってお金を奪われていて、スラムの生活から抜け出るのは容易なことではない。でも、ちゃんと人として慎ましやかに、誠実に生きようとしている人たちもたくさんいて、だからこそ彼らの身の回りにあるそういうburdenを思うと、ぎゅっと心が重くなる。

写真は、維人とサッカーをしてくれる運転手さん。維人も美結も彼が大好きで、美結なんて彼に甘えっぱなしである。

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